世界を駆け抜ける丸テール

GR.3はGT3相当のスペックの車両が揃っています。
このクラスになると、どの車もハイスピードかつ曲がりやすく、スペックが拮抗しています。
N300の車と同じような感覚で操作していると、曲がり過ぎて不安定になったり、
減速し過ぎてヘンな所で停止しそうになってしまうので、操作は強過ぎず甘過ぎずがポイントです。
GR.3の車両は21台ありますが、今回はその中のGT3車両(実車)11台を紹介いたします。
写真はノーザンアイル・スピードウェイで撮影しましたが、(構図がワンパターンですみません…)
オーバルだけでは挙動が比較しづらいので、試走はドラゴントレイルも加えました。

GTSクローズドベータ車両 GT3

BMW・M6 GT3 M Power Livery ’16

総排気量—cc/全長4,944m/全幅2,046mm/全高1,277mm/車両重量1,300kg/年式2016
最高出力592PS:6,100rpm/最大トルク76.5kgfm:3,500rpm/駆動形式FR/吸気形式TB
最高速6.7/加速5.4/ブレーキング4.5/コーナリング4.5/安定性6.9

6月3日納車。最初の3台のうちの1台です。
GT6ではGT3車両にはあまり乗っていなかったので挙動が不安でしたが、
このM6は予想外に乗りやすく、これがBMWの乗り味なのかと今更実感しました。
オーバルでもそこそこ速く、大柄ですが獣道なニュルにも耐えられる仕様です。
いや、大柄だからこその安定感かもしれません。

BMW・M6 GT3 (Walkenhorst Motorsport) ’16

総排気量—cc/全長4,944m/全幅2,046mm/全高1,277mm/車両重量1,300kg/年式2016
最高出力592PS:6,100rpm/最大トルク76.5kgfm:3,500rpm/駆動形式FR/吸気形式TB
最高速6.7/加速5.4/ブレーキング4.5/コーナリング4.5/安定性6.9

6月4日納車。スペックはM Power Livery ’16と同じです。もし乗り味に差があるとすれば、
ラッピングによる空気抵抗ぐらいでしょうか??(適当なことを言い放ってすみません…)
どちらが良いかは、カラーリングの好み次第でしょう。PSブルーが本当に美しいです。

日産・GT-R ニスモ GT3 N24 Schulze Motorsport ’13

総排気量3,799cc/全長4,780mm/全幅2,036mm/全高1,350mm/車両重量1,300kg/年式2013
最高出力550PS:6,900rpm/最大トルク64.5kgfm:3,500rpm/駆動形式FR/吸気形式TB
最高速6.1/加速5.3/ブレーキング4.4/コーナリング4.4/安定性7.8

6月12日納車。GT6のN24は軽くてよく曲がる車両でしたが、
それはGTSでも健在で、臨場感が更に進化しています。
よりステレオになったような、一皮向けたような鮮明さを感じます。
この車両も長距離向けではありますが、十分な加速、スピードを維持してくれます。
安定感は抜群なので、このGT-Rも初級者にオススメです。

フェラーリ・458イタリア GT3 ’13

総排気量4,497cc/全長4,599mm/全幅2,034mm/全高1,157mm/車両重量1,215kg/年式2013
最高出力550PS:9,000rpm/最大トルク56.0kgfm:6,000rpm/駆動形式MR/吸気形式NA
最高速6.6/加速6.3/ブレーキング4.2/コーナリング4.3/安定性6.0

6月15日納車。GT6のフェラーリはちょっと苦手なんですが、
この458は思いの外滑りにくく、乗りやすいです。この速さはさすがフェラーリという感じです。
しかしその速さにかまけていると、コーナーでやらかしてしまうので、飛ばし過ぎは禁物です。

メルセデスベンツ・メルセデス AMG GT3 ’16

総排気量6,208cc/全長4,569mm/全幅2,049mm/全高1,250mm/車両重量1,325kg/年式2016
最高出力622PS:7,000rpm/最大トルク72.9kgfm:5,000rpm/駆動形式FR/吸気形式NA
最高速6.8/加速6.1/ブレーキング4.3/コーナリング4.4/安定性7.1

6月16日納車。人気者の登場です。やはりパワフルな感触があって、よくまとまっています。
しかし高速な分ややフラつきが生じ、ブレーキングポイントを誤ると突っ込みがちになります。
GR.4のAMGよりやんちゃな感じです。GT3ならではですね。

ルノースポール・R.S.01 GT3 ’16

総排気量3,799cc/全長4,705mm/全幅2,000mm/全高1,150mm/車両重量1,220kg/年式2016
最高出力542PS:7,000rpm/最大トルク63.8kgfm:5,000rpm/駆動形式MR/吸気形式TB
最高速6.5/加速6.2/ブレーキング4.3/コーナリング4.4/安定性6.5

6月19日納車。R.S.01はGT-Rと同じエンジンが搭載されているそうです。
加速、回転が良いせいか、シフトアップに忙しい。スピードに乗っていてもよく止まるし、
危険回避にも長けています。操作次第で一抜けできそう。

アウディ・R8 LMS (Audi Sport Team WRT) ’15

総排気量5,200cc/全長4,583mm/全幅1,997mm/全高1,171mm/車両重量1,225kg/年式2015
最高出力594PS:8,100rpm/最大トルク56.0kgfm:6,500rpm/駆動形式MR/吸気形式NA
最高速7.1/加速5.5/ブレーキング4.2/コーナリング4.3/安定性6.1

6月21日納車。この車両も速い、曲がる、止まるの三拍子です。
しかし加速が5.5でブレーキングが4.2ってそんなもんか…と、数値と印象に差を感じます。
巧く乗りこなせば更に速い車に化けるでしょう。乗りこなせば…。

アストンマーティン・ヴァンテージ GT3 ’12

総排気量5,935cc/全長4,760mm/全幅1,979mm/全高1,340mm/車両重量1,250kg/年式2012
最高出力527PS:6,500rpm/最大トルク63.6kgfm:5,500rpm/駆動形式FR/吸気形式NA
最高速6.1/加速5.7/ブレーキング4.3/コーナリング4.4/安定性7.3

6月30日納車。GT-Rもそのフロントフェイスからよくナマズに例えられますが、
よりナマズらしいのがこのアストンです。リップライン(?)がライトグリーンの蛍光色なのが
とてもキャッチーです。走りは堅実で落ち着きがあり、旋回性に優れ、
バランスが取れていると思います。

メルセデスベンツ・SLS AMG GT3 ’11

総排気量—cc/全長4,710mm/全幅1,990mm/全高1,195mm/車両重量1,350kg/年式2011
最高出力578PS:7,000rpm/最大トルク66.3kgfm:5,000rpm/駆動形式FR/吸気形式NA
最高速6.8/加速5.9/ブレーキング4.3/コーナリング4.3/安定性7.1

7月1日納車。もう1台のAMGですが、個人的には実はこちらの方が乗りやすく、
タイムも良かったです。ヘタクソには数値が抑えられたものの方が操作しやすいので、
その差が出たというところでしょうか。

BMW・Z4 GT3 ’11

総排気量4,361cc/全長4,387mm/全幅2,012mm/全高1,210mm/車両重量1,190kg/年式2011
最高出力516PS:8,500rpm/最大トルク52.5kgfm:5,500rpm/駆動形式FR/吸気形式NA
最高速6.4/加速5.6/ブレーキング4.3/コーナリング4.4/安定性7.0

7月2日納車。意外にも(?)、今回のコースレコーダーはこのZ4でした。
偶然自分の走行ラインがマシだったのかもしれませんが、スルスルと抜けてピシっと止まって
スコーンと気持ちよく走れた印象です。上記のBMWより扱いやすいかもしれません。

マクラーレン・650S GT3 ’15

総排気量3,799cc/全長4,628mm/全幅2,040mm/全高1,163mm/車両重量1,240kg/年式2015
最高出力527PS:6,500rpm/最大トルク63.6kgfm:5,500rpm/駆動形式MR/吸気形式TB
最高速6.3/加速4.4/ブレーキング4.2/コーナリング4.3/安定性6.1

7月4日納車。マクラーレンといえばこのオレンジですよね。
減速を怠るとコーナーで苦労しますが、(それはどの車にも言えることですが…)
GTSのMRはGT6のMRと比較すると、総体的に乗りやすく、この650Sも然りです。
結構瞬発力があるように感じるのですが、この車両も数値と印象に差を感じます。

この記事を書いた人

shirokiji04

しろきじの皮を被った紀州人。EX-LDGC251TB, NTYPEE60BR, G29, 無印の座椅子(小)というセッティングでお座敷ドライバー気取りです。好きなお菓子はシューラスク。