GR.4は市販スポーツのレーシングモディファイという趣です。
8台のテスト車両はどれも走りやすく、曲がりやすく、止まりやすくなっています。
N300ほど抑制されておらず、Gr.3ほどオーバースペックではないので、
その中間である400PS前後のGr.4は、一番楽しくアタックできるクラスかもしれません。
今回もドラゴントレイルでのんびり周遊してみました。
GTSクローズドベータ車両 GR.4
フォルクスワーゲン・シロッコ Gr.4
総排気量1,984cc/全長4,301m/全幅1,806mm/全高1,370mm/車両重量1,050kg/年式—
最高出力364PS:7,000rpm/最大トルク40.3kgfm:4,000rpm/駆動形式FF/吸気形式TB
最高速5.6/加速3.3/ブレーキング3.1/コーナリング3.2/安定性7.1
6月3日納車。最初の3台のうちの1台です。多分、GTS一番のミラクルカーです。(?)
特別ハイパワーなわけでも、特別ハイスピードなわけでもないハッチバックが、
この後に続くスーパースポーツに勝ってしまうのですから…。
自分の気の抜けたGR.4のマイペースランですら、シロッコがトップに躍り出る始末。
この車の最大の強みはコーナーワークです。コーナーの重要性を、シロッコで改めて思い知る。
ルノースポール・メガーヌ Gr.4
総排気量1,998cc/全長4,299m/全幅1,848mm/全高1,393mm/車両重量1,100kg/年式—
最高出力355PS:6,500rpm/最大トルク46.1kgfm:4,000rpm/駆動形式FF/吸気形式TB
最高速5.4/加速3.5/ブレーキング3.1/コーナリング3.2/安定性7.6
6月3日納車。最初のデイリーワークアウトのプレゼントカーはこの黄色のメガーヌでした。
見た目はかわいいですが、メガーヌ R.S.Trophy ’11のモディファイ、
当時のFF市販車ニュル最速の系譜を受け継いでいます。
この車も侮れません。スーパースポーツにもついて行けるほどの内なるパワーを備えています。
シロッコとメガーヌはまるで忍者のようです…。
ヒュンダイ・ジェネシス Gr.4
総排気量—cc/全長4,735mm/全幅1,864mm/全高1,344mm/車両重量1,350kg/年式—
最高出力390PS:7,000rpm/最大トルク41.9kgfm:5,500rpm/駆動形式FR/吸気形式NA
最高速5.5/加速4.4/ブレーキング2.9/コーナリング3.0/安定性6.8
6月4日納車。N300のジェネシス・クーぺに、この乗り味がもう少しあればなあ…
…と思ってしまうくらい、とても乗りやすいです。
こちらの方がクーぺらしい快適さがあり、たとえFRが苦手でも、
タコ踊りせず比較的安全に走らせることができます。
このクローズドベータでは、ジェネシスの3台はランクを席巻していましたが、
巧い人がそこそこ安定感があって速い車に乗ると、更に速くなるという好例ですね。
フォード・マスタング Gr.4
総排気量—cc/全長4,834mm/全幅1,915mm/全高1,320mm/車両重量1,400kg/年式—
最高出力401PS:6,500rpm/最大トルク51.1kgfm:4,500rpm/駆動形式FR/吸気形式NA
最高速5.7/加速4.0/ブレーキング2.8/コーナリング2.9/安定性6.5
6月8日納車。乗り慣れないマッスルカーの挙動が心配でしたが、
意外にもマイルドな乗り心地。何となくSUVのような安定感と、
車内視点にしていなくても、居住性の良さを連想させます。(あくまでイメージです)
大きいけど加速も良く扱いやすい、そんな感じです。
そして個人的には、この素朴な(?)音がホッとします。安心の源はコレかもしれません。
アルファロメオ・4C Gr.4
総排気量—cc/全長3,990mm/全幅1,870mm/全高1,157mm/車両重量1,020kg/年式—
最高出力300PS:7,000rpm/最大トルク36.3kgfm:4,500rpm/駆動形式MR/吸気形式TB
最高速5.2/加速5.3/ブレーキング2.9/コーナリング3.0/安定性5.6
6月10日納車。このクラスのライトウェイトです。
よく走り、よく曲がり、よく止まる。このいかにもスポーティーな軽快さが魅力的。
私はMRも苦手で、GT6のエリーゼなどは曲がるたびにヒヤヒヤしていますが、
この4Cは意外と足元も踏ん張ってくれて、余計な滑りが出ないような気がします。
しかし、縁石などに引っ掛けるとスピンしやすそうです。
そういえば、オープニングムービーでクルクル回っていたのはこの4Cですね。
あれは注意喚起だったのかも??
メルセデスベンツ・SLS AMG Gr.4
総排気量—cc/全長4,638mm/全幅1,939mm/全高1,262mm/車両重量1,415kg/年式—
最高出力425PS:7,000rpm/最大トルク48.7kgfm:5,000rpm/駆動形式FR/吸気形式NA
最高速5.9/加速4.8/ブレーキング2.9/コーナリング2.9/安定性6.0
6月13日納車。ロングノーズが印象的です。
最近公開されたIGN Firstの中で、PDIの山内さんがAMG GTらしき車で
都内をクルーズしているようなシーンがありますが、
あの車はこの系統だったのかと、今頃気が付きました。
FRですが乗りやすく、パワフルでありながらどこか優雅で、
デチューンしたAMG VGTに似ているような気がします。(注:褒め言葉です)
日産・GT-R Gr.4
総排気量—cc/全長4,780mm/全幅1,895mm/全高1,340mm/車両重量1,450kg/年式—
最高出力435PS:6,500rpm/最大トルク50.9kgfm:3,500rpm/駆動形式4WD/吸気形式TB
最高速5.9/加速5.5/ブレーキング2.8/コーナリング2.9/安定性6.4
6月20日納車。早速MY17ベースのGT-Rが収録されて嬉しい限りです。
この赤いGT-Rを初めて動かしてみたとき、まるで家に帰ってきたような安心感を得ました。
この適度な重さ、加速の良さ、唸り声、全てが懐かしく、そして新しい。
スピードを出し過ぎるとコーナーがキツくなりますが、(それはどの車にも言えることですが…)
当たりに強く、非常に安定感があるので、GT-Rは初級者にも優しい車です。
シボレー・コルベットC7 Gr.4
総排気量—cc/全長4,574mm/全幅1,872mm/全高1,192mm/車両重量1,350kg/年式—
最高出力420PS:6,000rpm/最大トルク57.9kgfm:4,500rpm/駆動形式FR/吸気形式NA
最高速6.1/加速4.4/ブレーキング2.7/コーナリング2.8/安定性6.2
6月26日納車。この車高の低さ、艶、重厚感。アメリカン・シンボルの登場です。
しかし、見た目に反して(?)意外と軽く、
気流に乗ればビューンと飛んでいきそうな勢いを見せてくれます。
その分、手懐けが難しいと思うか、面白いと思うかがこの車の分かれ道か。
カッコいいけどちょっとコワい存在。